年上論・年下論

デザイナーのT君と久しぶりに会った。

彼と別れた後に置いていった名刺を見て、驚いたのだが、結構大手に転職していたようだった。
（会社名言わなかったから気付かなかったのだよ。）

いい加減な奴だと思ってたけど、意外にすごかったのね。
もう別世界の仕事をしてるのだから、それについて何も思わないんだけど、出身大の後輩の希望となってくれ。
そこまで到達するのに中々大変だったのだろうけど。

彼とは既にライフステージが違っていて、そういう相手と時間を巻き戻して話す、というのは私にとっては結構大変な作業だ。
久しぶりの再会っていうのは本当に長くてそれまで一切連絡とってないくせに会うことになったということは、ちょこちょこ連絡とりつつ会えなかった人よりずっと大変な作業なのよ。

とはいいつつも会えばお互いの時間差を埋める作業になっていくわけだけど。

最近年上論・年下論に興味がある私は彼に聞いてみた。
彼はずっと年上好きだったようだが、もうこの歳になると、年下しかないやろ、との答え。
年上とか関係なく27・28歳くらいの歳がいいのだと。
新卒の頃は仕事とかで不安定で、自分も不安定だからイヤなんだって。仕事に安定感と自信がでてくる、で肉体的にも30前だし総合的にいいそうです。

で、私の感想。
彼は年上しかダメだと思う。
本人がどう思っていようと、そう感じた。
年上・年下って基本はどっちが甘えたくて、奉仕するのが好きかってことになってくるのじゃないの？
（年上・年下という事に限定することなく、逆転現象もあるかもしれないけど）
食事にしても、相手の動きを読み、とう動くかって考える人は奉仕したい人。もしくは世話焼き。それができない人は甘えたい人。
まぁ本人も言ってたけど、彼は甘えたい人です。結果的に私が奉仕してた気が。

私も結局は甘えたい人、なのかな。
私もまだまだです。

そうそう、仕事の幸せについて。
彼の会社は大変厳しく、周囲がライバルみたいな関係らしい。

そうか。
仕事って必ずしも、好きなことをして成果を挙げるってことが幸せに繋がるのかっていうと、そうでない気がする。
（彼は彼で幸せだと思いますよ、もちろん）

今の会社はずごく雰囲気がいいし、悪く言えばその分馴れ合いなのかもしれないけど、それでも、毎日会う、その人たちのことが好きだといえる環境で働いた方がずっと幸せなんじゃないだろうか。少なくとも私にはそのほうがずっと仕事に前向きになれたんだから。

仕事って何を大切にしたらいいのか。
人それぞれ不満はあるけど、与えられたものに感謝できたら、また違った見方ができるかもしれない。