祈り

2006年9月28日 お仕事
前の職場で一時担当していた営業の方が亡くなった。

病気が見つかり、その時点で手が付けられなかったらしい、というのは知っていたけど、でもどこかで戻ることもあるんじゃないかって思ってた。気がかりではあったけど・・・・。

前の職場を辞したとき、彼はとても元気だったし、恰幅もよかったから、そんな話を聞いても現実感がなかった。
今でもどこかで、あの元気な返事をしてるんじゃないかって思う。

担当していたといっても特別仲が良かったわけではない。
彼はとても不器用で、悪気は無いのだろうけど、言ったことを覆したり、忘れたりということがよくあって、私は一度立場を考えずに注意したりした(よくやるけど)。言わせてもらえるような雰囲気に私が甘えていたのだと思う。私のような立場の人間に言われるなんてきっと立腹したんじゃないだろうか。
すごく不器用で上司にもよく怒られていたけど、とてもいい返事をする人だなと思っていた。親しみやすそうに見えて、でも誰にも心の底から気を許しているという感じではなかった。誰もに気を遣っていて、壁をつくってた部分もあるからなんだろう。地元ではないこの地で、彼の捌け口はあったのかな。先輩も後輩もいい人っていうのは彼にも分かっていたと思うけど、立場を考えずに甘えたりできなかったんじゃないかな。

最期に向かう人の様子を聞いて、ご両親の気持ち、前の会社の皆の気持ち、戦った彼の気持ちを想って胸が痛む。

見せてもらった1週間前写真は別人のようだった。
今は肉体の苦痛から解放されて、楽になっているだろうか。
気持ちは別にしても。

いろんな事情があって、葬儀になにもできなかったけど、せめてこの祈りが届きますように。
安らかに。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年7月  >>
293012345
6789101112
13141516171819
20212223242526
272829303112

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索